研究課題
基盤研究(C)
がん治療において、アポトーシスは、がん細胞の速やかな退縮・消失で抗がん作用が示される一方、ネクローシスは、炎症を誘発するなど副作用を引き起こす。この2つの細胞死経路に立脚した新たながん治療戦略が期待されるが、有効な方法は確立されていない。長鎖非コードRNA(lncRNA)はがんの増殖や生存に重要であり、申請者らは、2つの細胞死モードの切り替えに働くlncRNA候補の同定に成功した。本研究では、細胞死モードを制御するlncRNAを特定し、細胞死の制御機構を解明する。また、細胞死制御lncRNAを標的とする革新的な制がん性核酸医薬の創製を目指す。