研究課題
基盤研究(C)
閉塞性肺疾患は、全世界で致死率の高い難治性の呼吸器疾患の総称である。申請者は、肺以外のさまざまな臓器・疾患研究において、代謝-臓器連関に関する研究が盛んになっている点に着眼し、独自に開発したヒト閉塞性肺疾患モデルマウスや様々なモデル細胞を駆使した実験解析およびヒト疫学解析を実施し、肺病態をモジュレートする複数の因子を同定した。本研究では、これまで肺領域では着目されていないユニークなモジュレーター3因子 (甲状腺ホルモン、apelin、インスリン抵抗性) に着目し、これらが肺疾患病態に与える影響を明らかにするとともに、閉塞性肺疾患の予防・診断・治療法の開発に繋げるための分子基盤の解明を目指す。