研究課題
基盤研究(C)
本研究の目標は、Keap1阻害薬の抗炎症作用機序の解明と脳疾患治療薬としての応用である。未だ明らかにされていないKeap1阻害薬の抗炎症作用機序をKeap1結合タンパクを同定することから試みる。続いて、神経炎症が関与する神経・精神病態モデルでのKeap1阻害薬の有効性を示すことで、Keap1阻害薬の治療薬としての可能性を模索する。本研究では、Keap1阻害薬をNrf2の活性化薬ではなく、システイン残基の修飾薬という視点から、薬物自身によるタンパク質の翻訳後修飾が生体機能を調節するという新しい概念から創薬を目指す。