研究課題
基盤研究(C)
我々は、細胞外ATPが、イオンチャネル型P2X4受容体(P2X4R)を介してマスト細胞のサイトカイン産生を著しく亢進させる現象を見出した。本研究では以下の点について検討する。1)マスト細胞のサイトカイン産生に及ぼすP2X4R刺激作用を経時的かつ網羅的に検討する。2)P2X4Rを介するマスト細胞のサイトカイン産生亢進機序を分子レベルで詳細に検討する。3)P2X4Rシグナルが他の炎症性細胞のサイトカイン産生にも影響していないか検討する。4)P2X4Rまたはシグナル伝達系を評価するアッセイ系を確立し、新規阻害薬を探索する。本研究成果はP2X4Rを標的とした新規炎症性疾患治療法の確立に貢献できる。