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成分変異を基盤とした二次代謝産物の生合成に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K06188
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

林 宏明  立命館大学, 薬学部, 教授 (50260998)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード甘草 / 成分変異 / グルコグリチルリチン / parvisoflavone / 生合成
研究開始時の研究の概要

重要生薬である甘草の甘味成分であるグルチルリチン酸(GL)の代わりにグルコグリチルリチン(GGL)を生産するGL非生産83-555系統や、多様なサポニン成分とフラボノイド成分を生産する各種カンゾウ属植物の成分変異を比較解析する。これらの成分変異系統の生合成能を成分レベルと遺伝子レベルで比較解析することで、カンゾウ属植物による有用成分の生合成に関する基礎研究を行う。

研究実績の概要

ウラルカンゾウの83-555-3系統はグルコグリチルリチン(GGL)を生産する83-555系統(G. uralensis)と野生型のG. uralensisが交配した系統と推定され、グリチルリチン酸(GL)とGGLの両者を生産し、雑種強勢により旺盛な生育を示す。一方、GGLのみを生産するウラルカンゾウの83-555系統の増殖はあまりよくない。これまでに、83-555-3系統の子系統から、GGLのみを生産すると思われる系統を6系統(83-555-3-12、83-555-3-26、83-555-3-28、83-555-3-41、83-555-3-50、83-555-3-54)得た。これらの屋外栽培を行なっており、GGLが高含量で生育の良い系統を選抜する予定である。83-555-2系統はGGLを生産する83-555系統(G. uralensis)と野生型のG. glabraが交配した種間雑種と推定され、GLとGGLの両者を生産し、雑種強勢により83-555系統よりも旺盛な生育を示す。すでに、83-555-2系統の子系統から、GGLのみを生産する3系統(83-555-2-4、83-555-2-S03、83-555-2-S03)を見出だしている。また、83-555-2系統から地下部の雑種特異的成分としてparvisoflavone A(PI)を単離して同定した。83-555-2系統の子系統には、PIを含有する系統と含有しない系統があり、今後、これらのフラボノイド組成も解析していく予定である。さらに83-555系統、83-555-2系統、83-555-3系統のUGT73P12遺伝子の配列を比較し、83-555-2系統と83-555-3系統に存在する野生型のUGT73P12遺伝子の配列を決定した。今後は、他のカンゾウ属植物のUGT73P12遺伝子の配列と比較する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

グリチルリチン酸(GL)とグルコグリチルリチン(GGL)の両方を生産する雑種強勢を示す系統の種子から、合計9系統のGGL生産系統を選抜して屋外栽培を進めており、概ね順調に進展している。UGT73P12遺伝子の配列に関しても、所有する多様なカンゾウ属植物のUGT73P12遺伝子の配列を解析することで、興味深い結果が得られている。

今後の研究の推進方策

今後は、屋外栽培しているグルコグリチルリチン(GGL)生産系統の地下部を収穫し、高生産系統を選抜するとともに、得られた地下部からGGL以外のサポニンを単離同定する予定である。また、UGT73P12遺伝子の配列を、多様なカンゾウ属植物間で比較するとともに、地下部のサポニンとフラボノイドの組成、地上部のフラボノイド組成に関しても明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] グリチルリチン酸とグルコグリチルリチンを生産するウラルカンゾウ系統の解析2023

    • 著者名/発表者名
      林 宏明、杉本大成、林 謙吾、馬場まり子、Mhammed Larhrafi、吉川展司
    • 学会等名
      日本生薬学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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