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冬虫夏草カメムシタケ子実体の薬効成分の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K06192
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関公益財団法人微生物化学研究会

研究代表者

澤 竜一  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 部長 (50235454)

研究分担者 安達 勇光  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所 沼津支所, 主席研究員 (00250051)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードカメムシタケ / 冬虫夏草 / 薬効成分 / 生理活性物質
研究開始時の研究の概要

明治時代に九州八女地方の冬虫夏草カメムシタケが、肺病や肋膜の特効薬として市販された記録があるが、その詳細は未だ解明されていない。
我々は、この薬効が免疫を活性化する生理活性物質に起因すると考え、これまでに関東近県で採集したカメムシタケの個体成分から免疫活性化作用を示す物質の探索を行い、目的の活性の存在を見出している。
本研究では、採集地を日本各地へ広げ、森林環境の異なるカメムシタケの成分から免疫を活性化する物質を探索し、その物質を特定して薬効を解明する。

研究実績の概要

明治時代に九州八女地方の冬虫夏草カメムシタケが、肺病や肋膜の特効薬として市販された記録があるが、その詳細は未だ解明されていない。
我々は、この薬効が免疫を活性化する生理活性物質に起因すると考え、これまでに関東近県で採集したカメムシタケの個体成分から免疫活性化作用を示す物質の探索を行い、目的の活性の存在を見出している。本研究では、採集地を日本各地へ広げ、森林環境の異なるカメムシタケの成分から免疫を活性化する物質を探索し、その物質を特定して薬効を解明することである。
本年度は、カメムシタケ成分の多様性を引き上げるために、日本全国に広げカメムシタケの採集を行った。カメムシタケの試料は、国土地理院地形図などを参考に、沢に隣接した湿潤な広葉、針葉樹林分布帯を調査し、地域ごとに山林の植生などを考慮して採集可能な地点を選抜した。冬虫夏草の発生時期となる7月~9月にかけて福岡、広島、長野、静岡、山梨、東京、茨城および福島の8都県の各地域で試料となるカメムシタケを採集した。収集地点では、緯度経度、標高、気温、周辺樹木の種類を記録するとともに、生態系に配慮しつつカメムシタケのサンプリングを行った。サンプリングで得られた試料はクリーニングして写真に保存し、宿主となるカメムシの形態的特徴を観察して、子実体と虫体に分離してそれぞれ含水エチルアルコールに漬け込み抽出を行った。これらの抽出液について高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)を用いて分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、7月~9月にかけて福島県から福岡県の間の17地点から合計42個体のカメムシタケの採集を行うことができた。地点の気象状況や環境により採集困難な地点もあったが、採集できた地点では、1地点につき1~13個体得ることができた。得られたカメムシタケは、各個体ごとにクリーニングを行い、写真撮影を行って形態観察を行った。宿主は、クサギカメムシ、エサキモンキカメムシ、トホシカメムシを含む6種以上の存在が判明した。各個体は子実体と虫体に分割し、それぞれ子実体および虫体について含水エタノール抽出を行い、冷暗所にて静置保存した。これらの抽出液についてLC/MS/MS測定を行いデータ解析中である。

今後の研究の推進方策

2024年度は、これら解析データをもとに抽出物の個体ごとの多様性の解析および活性試験の検討を行う。各個体抽出物に目的活性を有する個体については、さらにHPLCで分画し、活性物の特定を進める。また引き続き、発生時期となる7月~9月にかけてこれまで未採集地域においてサンプリングを行う。当初1地点から約10個体のサンプリングを目標としていたが、採取地点によりばらつきがあり、昨年度同様、それ以下でも採集を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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