研究課題
基盤研究(C)
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界で猛威を奮っている。安価なステロイド薬がインド、ブラジルなどでCOVID-19の治療に多用された結果、免疫の低下で真菌感染症の1つであるムコール症を発症するという二次感染が多発している。現在、ムコール症治療薬はアムホテリシンB程度しかなく、新たな薬剤の開発が求められている。そこで、新たなムコール症治療薬候補を効率よく発見するために、本研究ではケカビ寄生菌類の効率的な分離法の開発を行い、多数の菌株を収集し、ケカビ類のみが保有するキチン脱アセチル化酵素に作用する化合物を見出すことで、効率的かつ安全性の高いムコール症治療薬候補の発見を目指す。