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微生物培養液からの「ヘム重合」を標的とした抗マラリア原虫活性物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K06197
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関北里大学

研究代表者

岩月 正人  北里大学, 感染制御科学府, 教授 (70353464)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードマラリア / ヘム重合阻害 / 微生物代謝産物 / 新規化合物 / シード化合物 / 微生物培養液
研究開始時の研究の概要

マラリア治療薬の開発が地球規模で強く望まれている。本申請ではマラリア原虫の解毒シ ステム「ヘム重合」の阻害活性を指標に微生物培養液のスクリーニングを行い、「ヘム重合 阻害による」「薬剤耐性原虫にも有効」で「安全域が広く」「安価に供給可能」かつ「経口 投与が可能」なマラリア治療薬開発のためのシード化合物を発見する。

研究実績の概要

マラリア治療薬の開発が地球規模で強く望まれている。本申請ではマラリア原虫の解毒システム「ヘム重合」の阻害活性を指標に微生物培養液のスクリーニングを行い、「ヘム重合阻害による」「薬剤耐性原虫にも有効」で「安全域が広く」「安価に供給可能」かつ「経口投与が可能」なマラリア治療薬開発のためのシード化合物を発見することを目的とした。
【方法】既に確立済みの評価系により微生物培養液の1次スクリーニングを行う。具体的には96穴マイクロプレート中で未重合ヘムとサンプルを混合し、界面活性剤NP-40を添加することでヘム重合を開始させ、6 時間、37℃振とう後にピリジン溶液を添加して未重合ヘムをオレンジ色に呈色させる。プレートリーダーで吸光度(405 nm 吸収)を測定してヘム重合阻害活性を算出する。続いて1次スクリーニング通過サンプルについて2次スクリーニングでin vitro抗原虫活性およびMRC-5に対する細胞毒性を評価することで、原虫に対する選択毒性を有するサンプルを選択した。2次スクリーニングを通過したサンプルは再培養を行い、ヘム重合阻害および抗原虫活性を指標にして各種クロマトグラフィーで精製を行った。得られた活性物質はNMR、MS等 の機器分析により化学構造を明らかにした。
【結果】上記のスクリーニングで選択した糸状菌2株について検討を行った。糸状菌1株からは活性物質としてメロテルペノイド骨格を有する新規2化合物を単離・構造決定した。別の糸状菌1株からは活性物質としてスピロ環を有する新規1化合物を単離・構造決定した。これらの3化合物は多剤耐性マラリア原虫の増殖も阻害した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書で目標としていた「ヘム重合阻害および in vitro 抗マラリア原虫活性を示す化合物の発見(3年間で >6化合物)」のうち1年目で既に3化合物の発見に成功している。

今後の研究の推進方策

当初の計画通りスクリーニング通過した微生物培養液を用いた「ヘム重合阻害活性」および「抗マラリア原虫活性」を示す化合物の探索を継続する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Heme重合阻害活性を指標とした大村天然化合物ライブラリーからの抗マラリア原虫活性物質の探索2023

    • 著者名/発表者名
      中村菜都生、石山亜紀、穗苅玲、渡邉善洋、岩月正人
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Heme重合阻害活性を指標とした大村天然化合物ライブラリーからの抗マラリア原虫活性物質の探索2023

    • 著者名/発表者名
      中村菜都生、石山亜紀、穗苅玲、渡邊善洋、岩月正人
    • 学会等名
      第36回北里大学バイオサイエンスフォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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