研究課題
基盤研究(C)
近年、アトピー性皮膚炎(AD)において皮膚バリア機能の低下が重要な要因であることが注目され、皮膚バリア機能の調節機構解明と改善に関する研究が活発に行われている。しかしながら、皮膚バリア機能を改善する天然物の多視点での探索や標的分子解明に関する研究は皆無である。本研究は、生薬エキスライブラリーのスクリーニングにより、フィラグリン増加、オートファジー制御、炎症性サイトカイン抑制を指標として皮膚バリア機能を改善する天然物の探索を行い、ヒト表皮三次元モデルを用いた効果の立証、さらに活性成分の作用機序解明や標的分子の同定を行うことで、ADの治療薬創出および治療標的分子発見に貢献することを目指す。