研究課題
基盤研究(C)
ヒトにおける薬物代謝能に個体差が存在する要因の一つに食事がある。しかし、臨床研究により個人差の原因となる食事成分を明らかにすることは容易ではない。そこで、染色体工学技術により作成した薬物代謝酵素ヒト化マウスを用い、ヒト薬物代謝酵素の発現に影響を及ぼす食事(餌)成分を明らかにする。また、食事により変化する生体内因子(胆汁酸、脂肪酸、腸内フローラ)と酵素発現量の関係を明らかにする。本研究では、ヒト化マウスを用いることにより、食事による生体内変化と薬物代謝能の関連性を明らかとし、薬物代謝の個人差により生じる薬効の違いと食事との関係に新たなコンセプトを創出する。