研究課題/領域番号 |
23K06250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
山本 吉章 独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (60596245)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | てんかん / 薬物動態 / 稀少疾患 / 臨床薬理 / 抗てんかん発作薬 |
研究開始時の研究の概要 |
稀少てんかん(ウエスト症候群,結節性硬化症,ドラベ症候群)を対象とし,その治療薬であるビガバトリン,エベロリムス,スチリペントール,フェンフルラミンの血中濃度を測定し体内動態に影響を及ぼす要因を同定する.同時に発作減少率と有害事象の発現状況を調査して稀少抗てんかん発作薬の至適血中濃度を同定する.さらに,炎症を併発したてんかん患者,脳炎・脳症後てんかん患者など特殊病態下で遊離型濃度および髄液中濃度を測定して体内動態を解明する.
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研究実績の概要 |
稀少てんかん(ウエスト症候群,結節性硬化症,ドラベ症候群)を対象とし,その治療薬であるビガバトリン,エベロリムス,スチリペントール,フェンフルラミンの血中濃度を測定し体内動態に影響を及ぼす要因を同定する.同時に発作減少率と有害事象の発現状況を調査して稀少抗てんかん発作薬の至適血中濃度を同定する.さらに,妊娠や感染,脳炎・脳症など特殊病態下で抗てんかん発作薬の遊離型濃度または髄液中濃度を測定して体内動態を解明する.2023年度は,1)結節性硬化症患者38例より626ポイントのエベロリムス濃度を測定した.母集団薬物動態解析の手法を用いて,エベロリムスの体内動態を解析したところ,性別,体重および酵素誘導剤の併用がエベロリムスのクリアランスに影響を与える要因として同定された.2)妊婦のペランパネルの体内動態の変動を検討した.ペランパネルの血中濃度とCYP3A4活性は,妊娠前,妊娠中および出産後において大きな変動は認められなかった.3)ペランパネル服用患者140例より179サンプルのペランパネル遊離濃度を測定した.うち,11例は炎症(CRP 2mg/dl以上)前後の遊離型濃度を測定した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度中にエベロリムスのサンプル収集を終え,母集団薬物動態解析を行った.ペランパネルの遊離型濃度も薬物動態解析を行う上で,十分なサンプルサイズを準備することができた.また,妊娠前後のペランパネルの薬物動態に関する研究成果はTherapeutic drug monitoring誌に掲載された.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度はエベロリムスの薬物動態解析に関して学会発表,論文投稿を行い成果報告する.また,ペランパネルの遊離型濃度と有害事象,発作抑制率の関連を調査すると同時に,炎症前後の薬物動態の変動を明らかにする.さらにフェンフルラミンの薬物動態解析を行うためのサンプルを準備する.
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