研究課題/領域番号 |
23K06251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 |
研究代表者 |
池末 裕明 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 薬剤部副部長 (60748010)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 副作用 / 安全性向上 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞に対し免疫寛容状態にあるT細胞を活性化させ、腫瘍免疫を発揮する。適応がん種の拡大や一次治療として推奨されるなど、治療の機会は年々増加し、今後も伸展すると推定されている。一方、過剰な免疫に伴う有害事象(irAE)として皮膚障害、腸炎、内分泌障害などが発現しうる。またこれらと他の抗がん薬の併用療法も広く行われている。本研究では、irAEおよび抗がん薬による有害事象の早期発見を可能にする情報の収集と、安全で効果的な診療体制の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞に対し免疫寛容状態にあるT細胞を活性化させ、腫瘍免疫を発揮する。適応がん種の拡大や一次治療として推奨されるなど、治療の機会は年々増加し、今後も伸展すると推定されている。一方、過剰な免疫に伴う有害事象(irAE)として皮膚障害、腸炎、内分泌障害などが発現しうる。またこれらと他の抗がん薬の併用療法も広く行われている。本研究では、irAEおよび抗がん薬による有害事象の早期発見を可能にする情報の収集と、安全で効果的な診療体制の確立を目指す。以上を目的として、初年度は以下の研究に取り組んだ。 (1)irAE管理体制の充実と評価:事前に取り決めた院内プロトコール(主治医による採血検査オーダーが漏れていた場合に薬剤師が検査項目オーダーを補完的に入力する)に基づく支援体制を構築しており、この運用を一部の診療科から院内全科に拡大した。対象拡大前後における検査実施率は拡大前82.6%であったのに対し、拡大後は97.6%に向上した。院内プロトコールを全診療科に運用拡大することで検査実施率が向上し、管理体制の充実に寄与する。 (2)免疫チェックポイント阻害薬の血中濃度測定:既に確立済みの血中濃度測定技術を用いて、約250例に及ぶ血中濃度測定を進めている。 (3)がん薬物療法における有害事象のリスク評価と対策の検討:がん薬物療法では様々な有害事象が発現する。免疫チェックポイント阻害薬と同じくモノクローナル抗体であるパニツムマブでは、重篤な低Mg血症がときに治療継続を妨げる。後方視的研究で、プロトンポンプ阻害薬を併用している患者群で、その発現リスクが有意に高いことが示唆された。この結果は、今後のより安全ながん薬物療法に資する情報になり得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
irAE管理体制の充実と評価については、研究計画より早期に進展させることができ、その後も安定した運用を継続できている。 一方、免疫チェックポイント阻害薬の血中濃度とirAEとの関連を検討する点については、現在データを収集している段階であり、概ね計画どおり進展している。
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今後の研究の推進方策 |
免疫チェックポイント阻害薬の血中濃度とirAEとの関連を検討する点については、現在データを収集している段階であり、この推進と並行して、がん薬物療法における有害事象のリスク評価と対策の検討に関する研究を推進する。
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