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がん病態時におけるオレキシン受容体拮抗薬の体内動態及び臨床効果の個人差要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K06254
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関信州大学

研究代表者

内藤 隆文  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 教授 (80422749)

研究分担者 柴田 海斗  信州大学, 医学部附属病院, 薬剤主任 (00857055)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードオレキシン受容体拮抗薬 / がん悪液質 / 炎症性サイトカイン / 薬物代謝酵素 / 薬物動態 / がん / 悪液質 / 遺伝子多型
研究開始時の研究の概要

オレキシン受容体拮抗薬を用いた不眠症治療において、ベンゾジアゼピン系薬と比較し、筋弛緩作用による転倒リスクが低いことから、近年、がん患者に対する導入機会が増えている。しかし、がん病態時には、オレキシン受容体拮抗薬による十分な入眠効果を認めない患者、頭痛や眩暈などの精神症状を認める患者が存在する。本研究では、がん患者を対象にオレキシン受容体拮抗薬の体内動態、臨床効果及び精神症状の個人差について、がんの進行に伴う生理学的変化に着目し、薬物動態関連タンパク質のフェノコンバージョンを含めて解析を行う。

研究実績の概要

本研究では、がん患者を対象にオレキシン受容体拮抗薬であるスボレキサント及びレンボレキサントの体内動態及び臨床効果の個人差について、がんの進行に伴うがん性炎症を含む生理学的変化に着目し、悪液質の進行度や炎症性サイトカインの血中濃度を指標にCYP3Aのフェノコンバージョンを含めて解析を行う。以下、2023年度における研究の実施状況及び研究成果を記載する。
臨床試験については、信州大学医学部の臨床研究倫理委員会の承認を受けた。スボレキサントまたはレンボレキサント投与7日目以降の定常状態において、投与後12時間目に採血を行った。現在、目標とする患者数の集積に向けて、患者登録、情報及び検体の収集を実施している。2024年3月末の時点で、スボレキサント15名及びレンボレキサント45名の患者から同意を得られ、検体を回収している。
スボレキサント及びレンボレキサントの血中濃度については、血漿試料の前処理に有機溶剤による除タンパク法を用いた簡便なLC-MS/MS法による同時定量法を確立した。この方法では、ヒトでの投与量において十分に定量可能な検量線範囲を設定した。本測定法に関しては、米国FDAの生体試料分析のガイダンスに沿ってバリデーションを実施している。
評価項目については、悪液質の進行度を炎症度分類や症状分類を用いて評価可能なことの検証を行ったものの、スボレキサント及びレンボレキサントの投与患者の多くは、体重減少や体格指数などで悪液質の兆候が認められない患者が多く、血中サイトカインを用いた評価の必要性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床試験の倫理審査申請を行い、患者登録、患者情報及び検体の収集を開始した。加えて、スボレキサントとレンボレキサントの血中濃度測定法も確立し、おおむね順調に研究が進展した。

今後の研究の推進方策

2023年度に開始した臨床試験の患者登録とともに、スボレキサント及びレンボレキサントの薬物動態解析、悪液質の進行度の評価及び患者情報の収集を継続する。さらに薬物代謝酵素の遺伝子型や炎症性サイトカインの評価とともに、薬物代謝酵素の活性を反映する内因性マーカーの定量及びミクロソームを用いた代謝実験を開始する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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