研究課題
基盤研究(C)
経口吸収改善を目的とした難溶性薬物の共結晶の臨床応用例は少なく、その理由として消化管内での共結晶からの薬物溶解挙動評価の難しさや目的に対する共結晶化の利点が明らかでないことと考える。そこで本研究では、共結晶からの薬物の最適なin vitro経口吸収性評価法と新規溶解制御法を確立することを目的とする。共結晶自体の溶解にはcoformerの溶解濃度が極めて重要となるため、両物質の溶解濃度推移の評価に加えて、消化管内環境を再現したin vitro評価系を構築する。また、共結晶自体の溶解速度を物理化学的理論に基づいて制御する手法を確立する。