研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病(CKD)は,心血管疾患(CVD)など様々な合併症を併発し,国民の健康寿命を損失させる。殊に,CVD の中でも心筋梗塞等の致死的な血栓塞栓症リスクを増加させるが,有効かつ安全な予防法は存在しない。本研究では,ISの産生・蓄積阻害を活用したCKD患者における血栓塞栓症予防戦略の基盤確立を目的に,当研究室にて独自に作製したIS産生責任酵素・硫酸転移酵素Sult1a1欠損マウスを検証ツールとして使用した基礎及び臨床研究の両側面からアプローチする。本研究により,CKD患者における血栓塞栓症に対する予防戦略の基盤が確立されることで,医学・薬学の幅広い分野への貢献が期待される。