研究課題/領域番号 |
23K06292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
西口 工司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80379437)
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研究分担者 |
辻本 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (90372739)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | PARP阻害薬 / トリプルネガティブ乳癌 / 癌微小環境 / 低酸素環境 / 耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、治療選択肢が極めて少ない TNBC の治療に使用されている PARP 阻害薬であるオラパリブの長期使用による耐性化が問題視されている。PARP 阻害薬耐性の克服を目指した検討は行われているものの、臨床的に有用な知見は未だ見出されていない。一方、癌組織中の癌細胞は、低酸素や低栄養に代表される癌微小環境にさらされており、癌細胞の様々な特性に影響を及ぼすことが示されている。しかし、癌微小環境を加味した PARP 阻害薬耐性に関する検討は皆無である。 本研究では、PARP 阻害剤を用いた TNBC の治療における癌微小環境に着目し、癌微小環境の進展に伴い作動する制御機構の詳細を明らかにする。
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研究実績の概要 |
抗癌薬の長期使用は、耐性化を招くのみならず、癌細胞の転移能を亢進させる可能性が報告されている。一方、生体内において癌細胞をとりまく微小環境である低酸素環境下では、癌細胞の転移能が変動するとの報告が存在するものの,PARP阻害薬耐性化との関連性は不明である。そこで本研究では、PARP阻害薬耐性トリプルネガティブヒト乳癌細胞株の転移能に及ぼす低酸素環境の影響について検討した。その結果、PARP阻害薬耐性化による転移能の亢進が、低酸素環境下において、さらに増大することを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、PARP阻害薬耐性トリプルネガティブヒト乳癌細胞株において、悪性化に及ぼす低酸素環境の影響について検討を進めており、研究課題はおおむね順調に遂行できているものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、研究課題を遂行する予定である。
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