研究課題
基盤研究(C)
薬物と経腸栄養剤を併用した場合、経腸栄養剤の単回投与では、血中薬物濃度の低下による治療効果の低下や中毒症状などの重篤な副作用が引き起こされることが知られていたが、経腸栄養剤の長期連用における変化は不明であった。本研究では、これまで未着手であった経腸栄養剤の長期投与による抗てんかん薬への影響を明らかにする目的で、ラットを用いて薬物代謝酵素や排泄トランスポーターの発現量ならびに消化管運動の変化について解明する。本研究で得た知見を基に、臨床にてヒトでの経腸栄養剤と抗てんかん薬の併用による相互作用を検証し、薬物の適正な投与指針の確立と添付文書の改訂を目指す。