研究課題
基盤研究(C)
Muse細胞は生体内に存在する非腫瘍性の多能性幹細胞である。Muse細胞は点滴投与するだけで、傷害組織へ遊走し、貪食能を持つMuse細胞が傷害部位で死細胞を貪食することで傷害細胞中の転写因子等を利用して被貪食細胞種へ分化することで組織修復を行う。臍帯由来Muse細胞は三胚葉性に加え、成体組織由来Muse細胞では見られない胚体外組織や生殖細胞系列への分化能を有する。体性幹細胞の中で全能性を有する細胞は未発見であり、体性幹細胞であるMuse細胞の全能性を証明することでその概念の一新に挑むとともに、周産期領域や生殖医療への応用などへの臍帯由来Muse細胞の利用可能性を広げることを目的とする。