研究課題
基盤研究(C)
ヒトの血管性認知症における虚血性白質発症機序や脳梗塞急性期に認められる虚血再灌流障害機序は未だ不明な点が多い。そこで本研究課題ではBCAS-Rモデルに用いてgal-3を介した過灌流による白質障害分子機序を解明する。本研究成果はgal-3を標的とした脳血管障害に対する新しい治療法や診断法の開発研究につながり、超高齢化社会に大きく貢献できる。また、脳梗塞患者に対する血栓内膜剥離術やバイパス手術後に生じる過灌流障害は術前の慢性的な脳低灌流状態が高度なほど起きやすいことが示唆されており、本モデルを応用すればこのような類似疾患の病態解明や治療法開発に繋がることも期待できる。