研究課題
基盤研究(C)
慢性閉塞性肺疾患や線維化肺などの不可逆的に構造破綻した肺への根治療法として、肺胞再生治療が求められているが、確立されていない。この原因の一つに肺胞形成が極めて複雑な現象であり、その機序の多くが未解明である点が挙げられる。申請者らは、内皮特異的Rap1KOマウスが出生後に肺胞形成不全となることを見出し、肺胞形成における内皮細胞の新たな役割を明らかにした。本研究ではRap1経路の上流および下流経路の解明を通じて、肺胞形成において内皮細胞が果たす役割をさらに解明する。また上記解析から明らかになる経路を応用して、肺胞再生治療の共に肺胞再生治療の分子基盤構築に資する研究とする。