研究課題
基盤研究(C)
Two pore channel (TPC) は膜電位感受性カチオンチャネルファミリーに属し、膜電位だけでなく多様なリガンドにより活性化される。TPCのイオン選択性は、測定手法や条件によって、Ca2+透過性あるいはNa+選択性であるなどの異なる結果が得られるという矛盾が存在していた。しかし近年、TPCのイオン選択性は刺激の種類に応じて切り替えられる可能性を示唆する報告がなされた。本研究では、このイオン選択性切り替えを実現するTPCの分子機構を解明することを目指す。これまでに確立したTPCの光生理学的測定法、非天然アミノ酸導入法などを駆使し、チャネルの生物物理学的観点からも興味深いこの機構の分子的実体を明らかにすることを狙う。