研究課題
基盤研究(C)
最近、抗腫瘍効果を示す腫瘍内Ly6CloMφ集団の発現機能解析を通して、HIFを介して誘導される、腫瘍細胞の貪食を活性化する因子としてHIF-induced Phagocytosis Activating Factor(HPAF)を抽出・同定した。本研究では、腫瘍内Mφに発現するHPAFが示す抗腫瘍効果の分子機序の解明を通して新規治療基盤の確立を目指す。本研究の遂行は、現行の治療法では難治性を示すがんに対して、自然免疫の賦活化過程を標的とした新しい腫瘍免疫療法の創出の糸口になることが期待できる。