研究課題
基盤研究(C)
イオンチャネルの異常は様々な先天性疾患の原因となる。例えば、Keppen-Lubinsky症候群や原発性アルドステロン症は、G蛋白質活性型内向き整流性カリウム(GIRK)チャネルの変異が原因であり、通常は通過しないナトリウムイオンやカルシウムイオンの細胞内流入によって細胞死が惹起される。しかし、どのような構造変化によって、どのようにカリウムイオン以外のイオンが透過するかは不明であり、また変異したGIRKチャネルを標的とした治療薬は無い。本研究の目的は、変異したGIRKチャネルの構造変化に基づく異常なイオン透過性の形成メカニズムの解明、およびそのチャネル変異体の機能を是正する薬物の探索である。