研究課題
基盤研究(C)
自閉スペクトラム症(自閉症)は遺伝要因と環境要因の相互作用で発症すると言われている。特に環境要因の一つとして妊婦のバルプロ酸(抗てんかん薬)摂取が出生児の自閉症リスクを高めることが知られているが、発症メカニズムは解明されていない。申請者は予備的な研究において、バルプロ酸処理により自閉症関連遺伝子Setd5が減少することを見出した。申請者はSetd5遺伝子の発現減少はマウスレベルで自閉症を発症することを既に報告しているため、本研究では、バルプロ酸とSetd5の減少を繋ぐ分子メカニズムの解明し、「Setd5の発現減少がバルプロ酸摂取による自閉症発症の原因である」ことをマウスレベルで検証する。