研究課題
基盤研究(C)
我々の研究チームは、活性化B細胞に起こるクラススイッチ組換えと形質細胞分化が、ミトコンドリアの機能的相違によって事前に方向付けられていることを発見した。この時、ミトコンドリアの代謝産物の一つである「ヘム」が細胞分化の方向を決定するシグナル因子として機能していることも明らかにした。この結果から、細胞内遊離ヘムが様々な細胞分化を制御する一般的なシグナルとして機能している可能性が期待される。本研究では細胞中の遊離ヘム量をモニターすることにより、様々な免疫担当細胞の分化や機能制御における細胞内遊離ヘムの役割を明らかにする。