研究課題
基盤研究(C)
熱ショック応答は、生物に備わったタンパク質の量と質を維持する機構(プロテオスタシス容量)の1つである。この応答は、主に熱ショック転写因子HSF1により転写レベルで制御される。申請者はHSF1による転写制御機構の解明を目指し、近位依存性ビオチン標識 (TurboID) 法とプロテオーム解析を基盤とした解析から、新しいHSF1の転写制御機構の解明に挑む。申請者は、すでにHSP70誘導を指標とする機能スクリーニングを行い、熱ショック応答に重要な多数の新規の転写コアクチベーター群を得ている。その転写機構の解明と神経変性疾患やがんに対する効果を明らかにし、難治性疾患の治療ターゲットを提案する。