• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

可溶性レクチンを用いた関節リウマチ病態制御機構の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K06414
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

橋本 登  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (90712365)

研究分担者 加納 史也  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (40801626)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード関節リウマチ / 乳歯歯髄幹細胞 / Siglec-9 / 破骨細胞 / 可溶性レクチン / 滑膜線維芽細胞
研究開始時の研究の概要

関節リウマチは炎症性自己免疫疾患に分類され、関節の腫脹と疼痛を生じ、進行すると関節の変形を引き起こす。本研究代表者のグループは乳歯歯髄幹細胞無血清培養上清SHED-CM中から同定した分泌型シアル酸結合レクチンSiglec-9(sSiglec-9)が関節炎モデルマウスに対し関節の炎症や骨破壊を抑制することを報告している。しかしながら、その分子メカニズムの詳細には不明瞭な点が多い。本研究では、sSiglec-9が破骨細胞と滑膜線維芽細胞に対してどのような影響を与えるかの全貌を明らかにする。そして病態の理解とこれまでにない分子標的治療薬の開発のための情報的基盤の樹立を目指す。

研究実績の概要

ヒト歯髄幹細胞培養上清(SHED-CM)において同定された分泌型Siglec-9(sSiglec-9)による関節リウマチに対する抗炎効果、病態制御機構を明らかにするために以下の検討を行った。抗2型コラーゲン抗体カクテルによって誘導されたリウマチマウスにsSiglec-9またはSHED-CMを投与すると関節炎の病態は未治療群に比べ抑制される。CTによってマウス骨組織を評価したところ骨密度が未治療群に比べ治療群で改善していた。さらにマウス病理組織においてもリンパ球浸潤や骨、軟骨破壊の抑制等の結果が得られた。
骨破壊への影響を明らかにするために破骨細胞への影響を解析した。マクロファージ様細胞株RAW264.7やマウス骨髄由来マクロファージから破骨細胞を誘導しsSiglec-9およびSHED-CMの効果を検討した。その結果種々の破骨細胞マーカーの抑制効果がrealtime qPCRやwestern blottingによる発現解析により明らかになった。またTRAP染色やアクチンリング形成等の解析により特に成熟破骨細胞の形成に影響していることが明らかになった。SHED-CM中の効果因子については液体クロマトグラフィー・質量分析・RNAシークエンス等の網羅的解析を実施しており、現在その効果因子の同定を行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は関節リウマチにおける破骨細胞と滑膜線維芽細胞に対するSHED-CMおよびsSiglec-9の影響を解析する研究である。破骨細胞分化への影響は分化マーカーの抑制効果から明らかになった。すでに効果因子の検索は行なっており概ね順調である。また滑膜線維芽細胞の単離はすでに実施されているため順調に進展している。

今後の研究の推進方策

本研究は関節リウマチにおける破骨細胞と滑膜線維芽細胞に対するSHED-CMおよびsSiglec-9の影響を解析する研究である。破骨細胞分化への影響は分化マーカーの抑制効果から明らかになった。sSiglec-9とその他の効果因子の検索から得られた効果因子候補の精製品を加える、または阻害することによりどの因子が必要なのかを明らかにする。破骨細胞分化には他段階の機序がありどの分子がどのステップに関与するのかを明らかにする。滑膜線維芽細胞の単離はすでに実施されている。腫瘍壊死因子TNFalphaやインターロイキン1beta等で刺激されたのち炎症状態になるが、その際のsSiglec-9とSHED-CMの効果を検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Conditioned medium from deciduous dental pulp stem cells inhibited RANKL-induced osteoclastogenesis2024

    • 著者名/発表者名
      Cheng Ding, Fumiya Kano, Noboru Hashimoto, Linze Xia, Yang Xu, Akihito Yamamoto
    • 学会等名
      第23回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi