研究課題
基盤研究(C)
STASは予後不良因子となるが、STAS発生の生物学的メカニズムは解明されていない。申請者らは癌細胞のSTASが腫瘍関連マクロファージの浸潤や上皮間葉転換により促進される可能性を報告し、癌細胞が産生するMMPによる肺間質の細胞外マトリックス分解とSTASとの関連性に着目している。 本研究では肺癌を対象に免疫組織化学を用いて、腫瘍関連マクロファージや上皮間葉転換、MMPを定量的に評価する。ホールスライドイメージングスキャナーにより取り込まれた標本のデジタルパソロジー画像をsemi-AI(人工知能)を用いた組織形態解析ソフトにより判定し、3次元再構成を行い、STASにおける癌細胞と間質の相互関係を3次元的に解明する。