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変異導入に関わる蛋白の発現は頭頸部癌の免疫チェックポイント阻害薬適応の指標となる

研究課題

研究課題/領域番号 23K06450
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関北里大学

研究代表者

星野 昭芳  北里大学, 医学部, 講師 (00392382)

研究分担者 村雲 芳樹  北里大学, 医学部, 教授 (40324438)
山下 拓  北里大学, 医学部, 教授 (00296683)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード免疫チェックポイント阻害薬 / REV7 / 腫瘍遺伝子変異量 / 頭頸部癌 / DNA損傷乗り越え複製 / 有効性予測
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)奏功症例を事前予測する日常診療に有用なマーカーは目下開発中である。ICI有効性の予測因子として①腫瘍細胞因子、②腫瘍免疫因子、③腫瘍免疫に影響を与える因子、の3種類が想定され、現状③に癌細胞PD-L1発現評価が汎用性が高く臨床応用されているが、効果予測の信頼性がやや低い。②に腫瘍浸潤リンパ球(TIL)が研究段階である。一方で①は腫瘍遺伝子変異量(TMB)にICI事前予測指標の有用性が指摘されるも高額な検査費用の点で汎用利用が難しい。本研究はREV7/MAD2L2評価を、安価簡便かつ汎用性のあるTMBの間接的評価法として提案し、臨床応用を期待する。

研究実績の概要

今年度は臨床検体を用いた解析を始めるにあたり、倫理委員会への研究計画の承認手続きと症例の選択、臨床情報の収集を行った。対象症例を2018年から2023年の間に北里大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学で扁平上皮癌と確定診断され、免疫チェックポイント阻害薬を投与され、倫理委員会承認日までに治療効果判定がなされている症例とした。倫理委員会承認後、症例の登録を行った。現在の所、頭頸部癌で免疫チェックポイント阻害薬による治療を行った症例数147例(口腔27例、鼻・副鼻腔15例、上咽頭15例、中咽頭21例、下咽頭45例、喉頭10例、その他14例)を登録し、臨床情報収集を行っている。さらに、各症例についての病理標本の確認を行い、免疫染色によるREV7発現の評価を行うブロックの選定を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理委員会に提出した研究計画書の修正が何度かあったため、承認に時間がかかり、症例の収集の開始が遅れた。そのため、各症例の病理切片を用いた免疫染色、in situ hybridizationによるREV7発現の解析は、2024年度に開始することになった。

今後の研究の推進方策

2024年度は、収集した症例の病理組織学切片を用いてREV7抗体を用いた免疫染色とRNAプローブを用いたin situ hybridizationを行い、各症例の腫瘍組織におけるREV7発現を2通りの方法で判定する。そして、臨床情報、免疫チェックポイント阻害薬の有効性との関連を解析し、REV7発現が免疫チェックポイント阻害薬の有効性のバイオマーカーとして有用かどうかの判定を行う。同時に、他の免疫チェックポイント阻害薬有効性バイオマーカーであるPD-L1発現を臨床情報から収集し、また腫瘍浸潤リンパ球を免疫染色にて解析し、これらのバイオマーカーとREV7の有用性を比較検討する。さらに、REV7発現の高い症例と低い症例を用いて、エクソーム解析を専門業者への受託にて行い、TMBを算出してREV7発現との間の相関を解析する。さらに、培養細胞を用いたin vitroの解析を進めるために、頭頸部扁平上皮癌の細胞株を用いて、CRISPR-Cas9システムを利用してREV7ノックアウト細胞を作成する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Using the DNA Integrity Number (DIN) to analyze DNA quality in specimens collected from liquid-based cytology after fine needle aspiration of breast tumors and lesions2024

    • 著者名/発表者名
      Hoshino A, Oana Y, Ohi Y, Maeda Y, Omori M, Takada Y, Ikeda T, Sotome K, Maeda H, Yanagisawa T, Takeuchi O, Kuronuma S, Sangai T, Shibahara Y, Murakumo Y, Saegusa M, Kanomata N, Nagasawa S, Yamaguchi R, Yoshida M, Kozuka Y, Matsumoto H, Tsugawa K, Maeda I.
    • 雑誌名

      Acta Cytologica

      巻: - 号: 2 ページ: 145-152

    • DOI

      10.1159/000538071

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 乳腺LBC検体を使用したDNAの品質・断片化に関する評価2024

    • 著者名/発表者名
      星野昭芳、前田一郎
    • 学会等名
      第113回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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