研究課題/領域番号 |
23K06466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
塩田 拓也 熊本大学, 病院, 特任助教 (10971921)
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研究分担者 |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
坂田 純基 熊本大学, 病院, 医員 (70823326)
三上 芳喜 熊本大学, 病院, 教授 (90248245)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マクロファージ / リンパ節 / CD169 |
研究開始時の研究の概要 |
がんにおける免疫反応にはがん周囲に存在するリンパ節が重要な役割を担っているとされ、リンパ節マクロファージの活性化状態には個人差が存在するとともに、がん免疫誘導と密接に関与していることがわかっている。本研究では、これまでほとんど研究されていなかったリンパ節マクロファージを解析することで、がん患者のがん免疫評価や治療法の開拓に取り組む。
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研究実績の概要 |
リンパ節マクロファージのCharacterization J Clin Exp Hematop. 2024 in press リンパ節洞マクロファージのシングルセル解析によって、CD169陽性マクロファージは樹状細胞と同様に、抗原提示やリンパ球の活性化に関わる遺伝子を発現していることが明らかとなった。大腸癌患者のリンパ節を詳細に観察したところ、年齢とともにリンパ節における洞マクロファージが減少することが明らかとなった。特に80歳以上と80歳以下で比較すると、80歳以上で統計学的に有意に洞マクロファージが減少していることが明らかとなった。 リンパ節マクロファージのCharacterization Microbiol Immunol. 2023 Nov;67(11):490-500. リンパ節洞マクロファージはCD163, CD204を発現していることは知られていたが、新たにCD209を強発現していることを見出した。CD169に関しては抗体クローンによって染色性が異なり、活性化状態でCD169 variantが誘導されることが示唆された。また、単球由来マクロファージの指標であるCXCL10が、洞マクロファージに観察されなかったことは、洞マクロファージが組織在住マクロファージであることを示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ある程度予定通りに進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
口腔癌や大腸癌、乳癌におけるリンパ節マクロファージの役割を解析する。
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