研究課題/領域番号 |
23K06467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山下 篤 宮崎大学, 医学部, 教授 (90372797)
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研究分担者 |
前川 和也 宮崎大学, 医学部, プロジェクト研究員 (30754171)
魏 峻洸 宮崎大学, 医学部, 助教 (30794656)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肺血栓塞栓症 |
研究開始時の研究の概要 |
肺血栓塞栓症は、下肢や骨盤内の深部静脈血栓が遊離し、肺動脈を閉塞させることで発症する重篤な呼吸循環障害です。しかしその病気の仕組みは完全には理解されていません。本研究は、肺血栓塞栓と深部静脈血栓の病理標本、動物モデル、培養細胞を用いて、深部静脈血栓によって肺動脈に変化が生じるのかどうか、またその発生の仕組みは何かを明らかにすることを目的とした研究です。本研究の成果により、肺血栓塞栓症の新たな病態に対する新規治療法への展開が期待されます。
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研究実績の概要 |
肺血栓塞栓症は、下肢や骨盤内の深部静脈血栓が遊離し、肺動脈を閉塞させることで発症する重篤な呼吸循環障害である。一方、肺動脈の塞栓だけでは循環動態の変化を説明できない症例も多くみられることから、非塞栓部の肺動脈にも静脈血栓からの因子が誘因となる血管障害が惹起され、これが病態の進行に寄与することが推察される。しかし、静脈血栓由来因子によって生じる肺動脈の病理組織像やその発生機序は明確ではない。 本研究では、肺血栓塞栓症における非塞栓部の肺動脈の変化や静脈血栓の細胞崩壊所見に着目し、病理標本、動物モデル、培養細胞を用いて、深部静脈血栓に伴う肺動脈変化とその発生機序を検討し、肺血栓塞栓症の新たな病態機構を明らかにすることを目的とする。 本年度は深部静脈血栓の病理学的変化について検討し、ほとんど全ての血栓が新鮮部、細胞溶解部、内皮細胞や線維芽細胞が反応する器質化部を有し、器質化反応を呈する部分では赤血球成分の崩壊によりその新鮮部や細胞溶解部と比して面積率が減少していた。また、ウサギ頸静脈血栓モデルを作成し、肺に生じる内皮細胞の変化や白血球の接着を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
病理標本や動物モデルの実験が順調に進んだため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き病理標本を用いた検討、動物モデルの病態解析を進める。培養細胞実験を行うための予備検討を実施する。
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