研究課題/領域番号 |
23K06476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
森 泰昌 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (00296708)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / ゲノム解析 / 相同組換え修復異欠損 / 分子病理 / 頭頸部がん / 重積・多発がん / HRD |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌・頭頸部扁平上皮癌の問題は重積・多発ならびに繰り返し再発する腫瘍の制御である。しかしながら現状では繰り返し発症する腫瘍に対する治療法は無く、対処的な切除を繰り返すのみであり、重積する理由や評価方法、治療方法については全くなされていない。本申請研究では、重積・多発口腔扁平上皮癌症例を対象としてゲノム異常の蓄積、相同組換え修復異欠損(Homologous Recombination Deficiency/HRD)の評価ならびに口腔頭頸部扁平上皮癌に特化したリスク評価方法の確立を行う。DNA修復機能の喪失あるいはゲノム恒常性維持の破綻、及びゲノム異常についての詳細な統合解析を行う。
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研究実績の概要 |
口腔癌・頭頸部扁平上皮癌の現在最も解決しなければならない問題は重積・多発ならびに繰り返し再発する腫瘍の制御である。しかしながら現状では繰り返し発症する腫瘍に対する治療法は無く、対処的な切除を繰り返すのみであり、重積する理由や評価方法、治療方法については全くなされていない。本申請研究では、重積・多発口腔扁平上皮癌症例を対象としてゲノム異常の蓄積、相同組換え修復異欠損(Homologous Recombination Deficiency/HRD)の評価ならびに口腔頭頸部扁平上皮癌に特化したリスク評価方法の確立を行う。DNA修復機能の喪失あるいはゲノム恒常性維持の破綻、及びドナー由来のゲノム異常についての詳細な統合解析を目的として、一部症例については全ゲノム解析も行っている。現在まで頭頸部扁平上皮癌(中咽頭癌16例、口腔癌25例について下記の解析を進めている。1.臨床情報の整理と更新 2010~2022年に当科で外科的根治治療例の匿名化された詳細な臨床情報のデータベースはすでに作成済みである。抽出した項目は下記14項目である。転機については随時更新を行う。①性別、②年齢、③原発部位、④TNM、⑤病期、⑥臨床所見、⑦重複癌の有無、⑧喫煙・飲酒歴、⑨p16ステータス、⑩治療内容(手術日、術式、術後治療)、⑪切除検体所見(切除断端、断端距離、CISの有無、Ex)、⑫再発の有無、⑬再発治療内容、⑭転帰(転機は随時更新する)。 2.ゲノム解析 採取した腫瘍組織からDNA、RNAを抽出し、以下の解析の実施を進めている。 a)遺伝子変異解析・HRD解析次世代シーケンサーを用いて全エクソン解析を施行する。b)コピー数解析 次世代シーケンサーの解析パイプラインで得られた変異データとリード配列のアライメントデータを使用し、Golden Helix社のVar Seqを使用し染色体全体の網羅的コピー数解析。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在まで頭頸部扁平上皮癌(中咽頭癌16例、口腔癌25例)についてエクソーム解析、HRD解析が完了しており、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、さらなる症例の蓄積とバイオロジーについて解析を進めていく予定である。
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