研究課題
基盤研究(C)
Dusp6ノックアウトマウスの肝細胞では、遊離脂肪酸のオメガ酸化を触媒するCYP4A遺伝子群の発現が著明に低下していることがわかった。CYP4Aファミリーの1つであるCyp4A14のKOマウスでは、高脂肪食投与によるNAFLDの発症が強く抑制されることが報告されている。DUSP6はERK特異的な脱リン酸化酵素で、MAPK経路の過剰活性化を防ぐ役割を担っていると考えられているが、CYP4ファミリーとの関係は今まで報告がない。本研究では、肝臓の脂肪代謝におけるDUSP6-CYP4経路の役割を明らかにし、NAFLDの新しい治療ターゲットの同定をめざす。