研究課題
基盤研究(C)
生体内で発生する癌原性の変異細胞は様々な方法で排除されることで組織や個体の恒常性が確保されている。特に上皮では周囲の正常細胞が変異細胞を間質との境界から押し出すことで排除することが報告されている。変異細胞がこの排除機構を克服して浸潤性の癌へと進展するためには、上皮-間質の境界に残留するための機構が必要と考えられるが、その様な現象を支える分子メカニズムは未解明な点が多い。申請者らは過去の研究で、Connexin 43 (CX43)分子の発現が癌細胞の上皮-間質境界からの排除に関与することを見出した。本研究ではCX43がどの様な分子機構を介して細胞の排除を行うのかを明らかにする。