研究課題
基盤研究(C)
新型コロナウイルス感染者に心筋炎の発症が報告されていうように、心筋炎の主な原因はウイルス感染であるが、心筋炎の病態および重症化に関与する因子は不明である。当研究室ではこれまでに、ウイルス性心筋炎動物モデルのトランスクリプトーム解析から血小板の関与が示唆された。近年、血小板は血液凝固に働いているだけでなく、免疫病態を悪化させうる新しい役割が報告されている一方、多様なウイルスに結合しウイルス排除に働く可能性も考えられている。これらのことから、本研究ではウイルス性心筋炎動物モデルを用いて血小板の役割を解明することで、ウイルス性心筋炎の病態解明および新たな診断・治療戦略へとつなげる。