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B細胞におけるAPOBEC3の発現誘導機構及びその分子機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K06507
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

河原 佐智代  近畿大学, 医学部, 講師 (60297629)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードAPOBEC3 / 胚中心B細胞 / B細胞 / 胚中心
研究開始時の研究の概要

申請者らはDNAを標的とするシチジンデアミナーゼAPOBEC3の抗レトロウイルス作用を解析する過程で、APOBEC3タンパク質が脾臓や粘膜パイエル板の胚中心B細胞に強く発現することを見出した。AIDは胚中心B細胞特異的に発現し抗体のクラススイッチに必須であるシチジンデアミナーゼであるが、APOBEC3がそれと同様な発現パターンを示すことから、APOBEC3もB細胞の胚中心反応に関与している可能性は高いと考えられる。そこで本研究では、胚中心B細胞におけるAPOBEC3の発現誘導機構を解明することからAPOBEC3の新たな生理的機能を探る。

研究実績の概要

一本鎖DNAを標的とするシチジン脱アミノ化酵素であるAPOBEC3は、レトロウイルスゲノム逆転写産物への変異導入によりウイルスの細胞内複製を阻害する。また我々は、APOBEC3がレトロウイルス感染時の中和抗体産生にも強く関与することを、ヒト血液細胞を用いたDNAマイクロアレイ法と遺伝子欠損マウスを用いた感染実験により明らかにしてきた。しかし、中和抗体誘導の作用機序については未だその詳細は不明である。
今回我々は、APOBEC3はタンパク質レベルで主にB細胞に発現しており、その中でも胚中心B細胞で非常に強く発現していることを見出した。脾臓のみならず腸粘膜パイエル板の濾胞胚中心でもその高発現は認められ、またその発現量はレトロウイルス感染で変化しないものであった。AIDと同じように胚中心B細胞で強い発現を認めることから、APOBEC3も抗原認識とT-B細胞相互作用を経たB細胞内で特異的に機能している可能性が高いと考えられる。本研究では、B細胞の胚中心反応におけるAPOBEC3の役割をその発現誘導機構の解析から追究し、APOBEC3の新たな生理的機能を明らかにする。
2023年度の実験計画に従って、脾臓B細胞サブセット間でのAPOBEC3発現強度の比較解析を実施し、誘導性胚中心B細胞培養(iGC)系を用いてB細胞におけるAPOBEC3の発現刺激因子を同定した。また、胚中心B細胞分化誘導におけるAPOBEC3の関与について、APOBEC3欠損B細胞を用いたiGC系にてその解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画書の2023年度実験計画内容を概ね実施できている。

今後の研究の推進方策

誘導性胚中心B細胞培養系とAPOBEC3欠損細胞を利用し、胚中心B細胞分化誘導、ならびに、その細胞周期や生存維持におけるAPOBEC3の機能解析を更に進める。また、胚中心B細胞からの形質細胞等への分化過程におけるAPOBEC3の関与についてはBCRコンジェニックマウスを用いた解析により検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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