研究課題
基盤研究(C)
マラリアは、終生免疫が得られにくい。その原因の一つとしてマラリア原虫が赤血球に寄生するために抗体や細胞傷害性細胞の標的になりにくいことが挙げられる。我々は、これまでに、代謝調節機能を有する薬剤メトホルミンをマウスに投与すると感染早期からMHCクラスⅠ陽性の原虫感染赤血球系細胞が出現することを発見した。これらのことから、メトホルミンは、感染赤血球を細胞傷害性T細胞の標的になりやすい状態へ変化させることが予想された。本研究では、メトホルミン投与マウスでのMHCクラスⅠ陽性赤血球系細胞の出現メカニズム、その細胞の特性、さらにCD8+T細胞の傷害標的となりやすいのかを明らかにする。