研究課題
基盤研究(C)
トキソプラズマは非常にクローナルな生物であり、世界中で16の遺伝型のみの存在が報告されており、また遺伝型と地理的分布や病原性が非常に相関していることも知られている。日本の トキソプラズマの遺伝型についての情報はほとんど存在しないが、申請者らは最近、日本のト キソプラズマは世界の他の地域とはまったく異なる独自の進化を遂げている可能性を見出した。 そこで本研究では、日本由来トキソプラズマを多数分離、収集して全ゲノム配列の解析および病原性を調べることにより、日本におけるトキソプラズマの特異性を調査し、さらに病原性と連鎖するSNPsを絞り込むことで、日本由来トキソプラズマ独自の病原因子の同定を目指す