研究課題
基盤研究(C)
重篤な肺炎を引き起こす病原細菌レジオネラは、IV型分泌装置を介して約300もの病原因子群を宿主細胞に輸送することにより宿主システムを撹乱し感染を確立する。感染によって宿主細胞はNLRP3インフラマソームを活性化し炎症性サイトカイン産生を誘導するが、その機序については不明である。申請者はこれまでに機能未知レジオネラエフェクターLpgXが炎症応答を担うNLRP3インフラマソームを抑制する宿主ユビキチンリガーゼと相互作用することを見出した。本研究では、LpgXと宿主ユビキチンリガーゼの相互作用が、レジオネラ感染における宿主免疫応答や炎症反応にどのように寄与するのかを分子レベルで解明することを目指す。