研究課題
基盤研究(C)
新種の回帰熱病原体Borrelia fainiiの重要な生存戦略であるヒト補体抵抗性を示す病原因子について,H因子結合性を指標とした解析を実施し,その病原メカニズムの解明を試みる.病原体B. fainiiは,回帰熱群ボレリアでは未だ知られていないH因子結合抗原を保有している.本研究では,新規H因子結合抗原を同定するとともに,H因子結合ドメインの同定ならびにその機能解析を行う.ボレリア由来H因子結合抗原はワクチン抗原として有用である可能性が示されていることから,同定されたボレリア因子とその病原メカニズムを解析することで,新たなワクチン開発のための基盤情報を提供できることが期待される.