研究課題/領域番号 |
23K06549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
長岡 功 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (60164399)
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研究分担者 |
射場 敏明 順天堂大学, 医学部, 教授 (40193635)
熊谷 由美 順天堂大学, 医学部, 助教 (90277591)
鈴木 香 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90631929)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 敗血症 / 老化細胞 / SASP / 老化細胞除去 / senolysis / 生体防御ペプチド / LL-37 / 細胞老化 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は細菌感染を主因としておこり、致死率が高い疾患である。特に高齢者の敗血症は予後が悪く、治療法の開発が待たれている。一方、加齢に伴う炎症反応の増強に老化細胞から放出されるSASP因子が関与し、そして老化細胞を除去すると炎症反応が減弱する。申請者はこれまでに、生体防御ペプチドLL-37がマウス敗血症モデルの菌血症とサイトカイン生成を抑制し、致死率を改善することを明らかにしている。そして今回、予備実験でLL-37が老化細胞に細胞死を誘導することを見出した。そこで、本研究では「LL-37の老化細胞除去作用」に着目して、高齢者における敗血症の病態改善と、それに基づく新たな治療法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
敗血症は、細菌感染を主因としておこり、先進国でも致死率が高い疾患である。特に、高齢者の敗血症は予後が悪く、治療法の開発が待たれている。一方、加齢に伴う炎症反応の増強に老化細胞から放出されるSASP(senescence-associated secretory phenotype)因子が関与すること、そして老化細胞を除去すると炎症反応が減弱することが報告されている。申請者はこれまでに、生体防御ペプチドLL-37がマウス敗血症モデルの菌血症とサイトカイン生成を抑制し、致死率を改善することを明らかにしている。そして今回、「LL-37が老化細胞を除去することによって敗血症の病態を改善する」という仮説のもと予備実験を行ったところ、LL-37が老化細胞に細胞死を誘導することを見出した。そこで、本研究では「LL-37の老化細胞除去作用」に着目して、高齢者における敗血症の病態改善と、それに基づく新たな治療法の開発を目指す。 その目的を達成するために、つぎの3つ目標を設定して研究を遂行する。 目標1. LL-37による老化細胞の細胞死誘導と、そのメカニズムの解析(in vitro研究) 目標2. 高齢マウスの敗血症に対するLL-37の効果と老化細胞マーカーの解析(in vivo研究) 目標3. 高齢者の敗血症例における老化細胞マーカーとLL-37の動態解析(in vivo研究)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年4月に、保健医療学部(本郷・お茶の水キャンパス)から医療科学部(浦安・日の出キャンパス)に異動したが、未だに研究環境が整っていないために研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、LL-37による老化細胞の細胞死誘導と、そのメカニズムの解析(in vitro研究)を行う。
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