研究課題
基盤研究(C)
サル痘は、1970年にザイールでヒトでの初めの感染が確認されたオルソポックスウイルス属のウイルス感染症である。本邦においては、天然痘用の生ワクチンがサル痘予防ワクチンとして承認されている。しかし、生ワクチンであることから、接種部位の激しい腫脹や、痛み、発熱といった副反応を高頻度で発症する。本研究では、感染免疫の抗原エピトープの知見に基づき、(1) オルソポックスウイルス属に幅広く交差し、かつ中和活性とCTLを誘導する組換えタンパク抗原をデザインし、 (2) それを最適なアジュバントを組み合わせることで、生ワクチンに代わる有効性と安全性の高い次世代ユニバーサル天然痘ワクチンの開発を目的とする。