研究課題
基盤研究(C)
近年、免疫系による神経系の制御の重要性が明らかになってきており、Th2型サイトカインが神経に直接作用することでアトピー性皮膚炎の強い痒みを誘導することが明らかにされている。一方で、痒みを抑制するサイトカインについてはこれまで報告されていない。今回、受給者らは、これまで主にT細胞機能を制御することが知られていた免疫抑制性サイトカインIL-27が痒み感覚を抑えることを見出した。本研究では、IL-27がどのような起痒物質による痒みを抑えうるのか、また、IL-27がどこで、どのように産生され、どのようなメカニズムで痒み感覚の抑制を引き起こすのかを明らかにし、痒みの新規制御理論の確立を目指す。