研究課題
基盤研究(C)
大腸癌は全世界的に増加傾向であり、早急な対策が求められる。大腸癌の予防法は、今後一次予防へシフトしていく必要があり、化学予防が注目されている。喘息やアレルギー性鼻炎の治療として用いられるロイコトリエン受容体拮抗薬は、疫学研究により使用者の癌発生が少ないことが報告されており、化学予防薬としての候補と考えられているが、その詳細な機序は不明である。そこで今回、我々はロイコトリエン受容体拮抗薬が大腸癌の発生/増大に与える影響について大腸オルガノイドを用いて研究する。オルガノイドを用いることでこれまでの大腸癌細胞株実験における問題を解決して実際の生体内で起きている現象を解析することが可能となる。