研究課題
基盤研究(C)
p120-カテニンはCTNND1遺伝子によってコードされるタンパクである。p120-カテニンには32種類にも及ぶアイソフォームが存在するが、その機能的な棲み分けは未解明の点が多い。研究代表者は、大腸がん細胞の上皮間葉転換に伴ってp120-カテニンのアイソフォーム3ABの減少とアイソフォーム3Aの増加を認めること、アイソフォーム3Aはがん細胞の浸潤を促進することを見出した。本研究の目的は、①p120-カテニンのアイソフォーム変換による浸潤促進機序を明らかにすること、②アイソフォーム3Aの治療標的としての有効性を検証することである。