研究課題
基盤研究(C)
我々が着目する海洋天然物ラメラリンNの新規合成誘導体Azalam4は、広くCDKを阻害し、特に転写調節型CDK阻害剤と細胞死誘導プロファイルや遺伝子発現変動が類似する、有望な転写調節型CDK阻害剤である。本剤を含む一連の転写調節型CDK阻害剤は、一部のがん細胞にのみ細胞死を伴う強力な抗がん作用を発揮するが、著効を示すがん細胞の分子遺伝的特徴はこれまでに明らかにされていない。本研究では、Azalam4をバイオプローブとして活用してこの問いを解明し、転写調節型CDK阻害剤の対象疾患や効果予測バイオマーカーを同定し、より安全で効果的な治療の実現と、Azalam4のベストインクラス医薬品化を目指す。