熱ショックタンパク質を発現する腫瘍内疲弊T細胞集団の意義の解明

• 研究課題/領域番号: 23K06627
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分50010:腫瘍生物学関連
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 日比野 沙奈 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (30836424)
• 研究期間 (年度): 2023-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: T細胞 / 疲弊T細胞 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 腫瘍免疫

研究開始時の研究の概要

癌免疫療法の更なるブレークスルーの実現には、既知の免疫チェックポイント分子とは異なる、新たなT細胞の疲弊因子の解明が急務である。申請者は最近、ヒト腫瘍浸潤T細胞のsingle-cell RNA sequenceの公開データの再解析により、熱ショックタンパク質70 (Hsp70)を発現するCD8+T細胞がheterogeneousな疲弊T細胞集団内で一つのclusterを形成していることや、その発現レベルが免疫チェックポイント阻害剤に対する治療抵抗性と相関することを見出した。本課題では、T細胞の疲弊化や免疫チェックポイント阻害剤への治療応答時におけるHsp70の機能的意義の解明を目指す。