研究課題
基盤研究(C)
遺伝子変異が蓄積したがんは、ネオアンチゲンを多く発現するため免疫原性が高まり、免疫機構による攻撃にさらされやすい。実際に、DNAミスマッチ修復機構 (MMR) 欠損のがんでは高度のマイクロサテライト不安定性(MSI)が認められ、原発臓器を問わず抗PD-1抗体が奏功する。一方、免疫療法に抵抗性の腫瘍については、効果を改善する方法の開発はほとんど成功していない。本研究では、①長鎖非翻訳RNA TUG1の阻害により効率よく MSI を誘導する方法の確立 と、その分子機構を明らかにするために、②TUG1 が マイクロサテライト領域の R-loop を解消する分子メカニズムの解明を行う。