研究課題/領域番号 |
23K06636
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
飯田 雄一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (50734985)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | がん免疫療法 / CCL19 / 間葉系幹細胞 / 細胞医療 / 免疫チェックポイント阻害抗体療法 / 腫瘍微小環境 / 免疫チェックポイント阻害療法 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまでに、樹状細胞およびT細胞遊走に必要なケモカインCCL19を高発現する間葉系幹細胞(MSC/CCL19)をマウスより樹立し、MSC/CCL19の局所投与が樹状細胞およびT細胞の腫瘍浸潤を増加させ、顕著な抗腫瘍効果を発揮することを報告してきた。また、他家移植を目指したアロMSC/CCL19の可能性を探索するためにマウスモデルで抗腫瘍効果を検討したところ、アロMSC/CCL19局所投与は顕著な抗腫瘍効果を認めた。本研究では、アロMSC/CCL19の高い抗腫瘍効果を解析し、抗腫瘍エフェクター細胞を同定するとともに、その機能解析を目的とする。
|
研究実績の概要 |
我々はこれまでに、マウス骨髄から単離した間葉系幹細胞にケモカインCCL19遺伝子を導入したCCL19発現間葉系幹細胞(MSC/CCL19)を樹立してきた。担がんマウスを用いて抗腫瘍効果を検討したところ、MSC/CCL19局所投与群で顕著な腫瘍抑制効果を認めた。本課題は、アロMSC/CCL19の抗腫瘍効果の検討およびそのメカニズム解析を目的とする。マウス大腸がん細胞CT26担がんモデルマウスにおいて、アロMSC/CCL19局所投与は顕著な抗腫瘍効果を発揮し、この腫瘍抑制にはアロ反応性T細胞によるbystander効果の可能性も示唆された。また、アロMSC/CCL19局所投与による抗腫瘍効果は抗asialoGM1抗体、抗CD4,抗CD8抗体により減弱したため、NK細胞およびT細胞依存的であることが確認された。また、アロMSC/CCL19療法により、CD103陽性樹状細胞が腫瘍内で増加することが確認された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究マテリアルの準備、実験計画書等の準備がスムーズに進み、進捗に問題なく実験が遂行できている。
|
今後の研究の推進方策 |
トランスクリプトーム解析の結果、アロMSC/CCL19療法によって種々のサイトカインの発現が亢進していることが観察された。本抗腫瘍効果における、これらサイトカインの役割を探索する。
|