研究課題
基盤研究(C)
Natural killer細胞は、ウイルス感染細胞や癌細胞を識別し細胞死をもたらす自然リンパ球である。B7-H6分子は正常の細胞に発現しない一方、ウイルス感染や癌化などのストレスによって発現し、腫瘍細胞膜に発現する膜型B7-H6の増加が抗腫瘍効果発揮のために重要なことが急性骨髄性白血病をはじめ複数の癌腫で示されている。癌微小環境においては、膜型B7-H6が切断され腫瘍免疫からの逃避に寄与することが報告されているが、切断に関与する酵素はいまだ同定されていない。本研究の目的は、B7-H6の切断部位に対するモノクローナル抗体を作成し膜型B7-H6を増加させる新規の抗腫瘍治療法を開発することである。